読むだけで波動が上がり、守護神と繋がれる物語7回目

20151006120137

~母からの手紙~

浅子へ

またリストカットをしたのですね。
今さら面と向かっては言いにくいので、手紙を書くことにしました。

あなたが幼稚園の時、お母さんとお父さんは離婚しましたよね。
お父さん子だったあなたには本当に申し訳ないことをしたと思っています。
理由をちゃんと説明しなかったので、あなたはお父さんに捨てられたと思ってるかもしれませんね。
でも、それは違うのです。

実は、離婚したお父さんは、あなたの本当のお父さんではありません。
今まで隠していて、本当にごめんなさい。
20歳を過ぎて、あなたに言うタイミングを探していましたが、
私とあなたの距離がどんどん離れて行ったので、なかなか言い出せず、今に至りました。

あなたは私が独身の時に、友達と海外旅行に行ったハワイで出会ったアメリカ人との間にできた子供なのです。
その人はサーファーで、すごく優しくて、カッコよかったの。
アメリカ人に憧れていた私は、旅の大胆さも手伝って、彼の誘い応じ、一夜を共にしました。
旅のいい思い出にしようと思いました。

日本に帰ってしばらくしてから妊娠がわかった時は、本当に驚きました。
一夜限りのアバンチュールだったので、彼のちゃんとした名前も住所も聞いていませんでした。
その時は自分の浅はかさに泣きました。

誰にも相談できず、悩み続けているうちに、堕胎できない時期に差し掛かりました。
本当は自分の中に宿ったかけがえのない生命を、自分の都合で堕ろしたくなかったのかもしれません。
私の中でどんどん大きくなっていく赤ちゃんをとても愛おしく感じ始めていたのです。

それで意を決して、一人で産み、育てることにしました。
あなたもご存じのとおり、私の父母も離婚して、父はすぐに再婚、
母は病気でなくなってしまいましたから、誰にも頼れなかったのです。

そんな中、一緒にハワイに行った友人が妊娠に気づいて、とても親身になってくれました。
彼女にはフィアンセがいました。彼は英語が堪能だったので、父親探しに協力してくれ、
あの時の彼を探し当ててくれましたが、知らない、僕には関係ない、の一点張りで埒があきませんでした。

私はシングルマザーになることを改めて決心し、
これから先の人生は、あなたのためだけに生きようと心に誓いました。

それからも私の友人とフィアンセの彼は、私を不憫に思ったのか、
たびたび二人で私のところを訪れてくれ、励まし続けてくれました。
出産の日もずっと見守っていてくれました。
彼女たちのサポートがなければ、あなたをちゃんと産み育てていくことができたかわかりません。
最初にあなたを抱いたのは、私以外では友人のフィアンセなのよ。

勘のいいあなたはもうおわかりでしょうが、その友人のフィアンセが、あなたの知っている父親です。

続きは明日へ

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