第4の迷路 ~貢献したいゾーン~ 4回目

20151110105838

雨野:
そうね。浅子さんだからこそできる関わり方があるわね。
アソシエイトを取るには臨床経験がいるから、月先生の病院でお願いしましょう。
それと、今日は大事なことをお伝えしなければならないの。

実は、私のパートナーの猿彦さんのお父様が急にお亡くなりになって、
一人っ子の彼が家の稼業を継ぐために、三重県に帰らなくてはならなくなったの。

浅子:
えっ、猿彦先生のお父様がお亡くなりに?!

雨野:
それでこの際、私達入籍して、私も彼と一緒に三重県に行くことに決めたの。
そこでもダンスセラピーはできるしね。

浅子:
じゃあ、先生たち、ご結婚されたのですか?

雨野:
三重県の田舎の古いお家だから、
結婚しないと一緒に住むことはできないみたいで、取り急ぎ、入籍だけ済ましたの。

浅子:
こんな時に不謹慎かもしれませんが、ご結婚おめでとうございます。

雨野:
ありがとう。
それで、このラボを来月で閉めようと思っているの。
急でごめんなさいね。

浅子:
そうなんですね。すごく残念ですが仕方ありませんよね。
それにしても雨野先生、よく決断されましたね。
このラボを始められてもう20年以上になりますよね。
日本のダンスセラピーの先駆けですものね。

雨野:
彼と一緒だったからできたことなの。私一人ではとうてい無理だったわ。
このラボは、二人で大切に育ててきた私達の子供のようなものよ。

それに今まで彼に公私ともにたくさん支えられて来たから、
今度は私が彼を支えて行く番ね。
新しい土地に不安はあるけど、彼と一緒ならがんばれると思うわ。
それに、どうも伊勢神宮の神様から呼ばれた気がしているの。

夢の中で 昔々、彼と二人で伊勢神宮で踊りを奉納していた映像をはっきりと見たの。
すごくわくわくして、起きてからもそれが脳裏からずっと離れなかった。
もし叶うことなら今世も伊勢神宮で踊らせていただけたらと、心から思っているの。
向こうでの新たな目標ができたわ。

浅子:
私もその映像が浮かびます。
きっと伊勢の神様がまた雨野先生と猿彦先生に踊ってもらいたがっているのですね。
それに、愛する人のために人生をリセットする覚悟を決められた先生を、
心から尊敬します。すごくかっこいいです。

雨野:
そんな大げさなことじゃなくて、腐れ縁で離れられないだけかもね。
あなたもウクレレの彼とのパートナーシップを大切にね。

浅子:
はい、私も先生のように、彼と公私ともにずっと一緒に歩んでいきたいです。

雨野:
セラピストとして、ダンサーとして、一人の女性として、
ますます輝いて行ってね。
二人でいつか三重県に遊びにいらしてね。

~音也の農園にて~

音也:
おお、夏野菜がたわわに実ってる!
無肥料、無農薬だけど、麻茎の炭を土に梳き込んでいるおかげで、
土がどんどんパワフルになって来ている。麻の力はすごいなあ。

浅子:(収穫を手伝いながら)
わあ、このズッキーニ、すごく大きく育ってるわ。
ナスもつやつやして美味しそう。このトマトも、真っ赤に熟れてる。

音也:
浅子、収穫するの手慣れて来たね。
最初はすごく時間がかかっていたのに。

浅子:
都会育ちだから収穫ハサミなんか使ったことなかったし、
全てが初体験だったもの。

(続きは明日へ)

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