第4の迷路 ~貢献したいゾーン~ 7回目

20151118085015

「これは私の問題で、音也は全然悪くないのはわかっています。
彼の私への愛は本当に深くて大きくて熱いです。
きっと子供に対しても同じだと思います。

わかっているのに、それでもなお、家族の形にとらわれている、
子育てを考えると獏とした不安を消すことのできない愚かな私に、どうか光をお与えください。

私が心から喜びをもって、音也の理想の生き方をサポートできますように。
私と音也と、未来の子供が、愛と信頼とで結ばれ、
真の家族に成り行きますように、どうかお力をお貸しください。
私が心から喜びをもって、音也の理想の生き方をサポートできますように。」

浅子・・・・。
ごめん。
君の不安をもっと受けとめてあげるべきだった。
自分の生き方が君にとってもいいものなんだと、思い込んでいた。
なんて自分勝手な考えだったんだろう・・・

(音也、ノートを手にしてベッドルームに行く)

浅子、入ってもいい?

(浅子、黙っている)

入るね。さっきはごめん。
君の言う通り、俺は自分勝手だったよ。
君の複雑な家庭環境を知っていたのに、
家族に対する君の気持ちをもっと考えるべきだった。
許してくれる?

浅子:
音也さん・・・・

音也:
このノート、悪いけど、少し読ませてもらった。
改めて、何が大事かわかったよ。
俺の一番の望みは、ずっと浅子と共に生きて行くこと。

君の存在自体が俺の喜びなんだ。
考え方の違いなんて、それに比べたらちっぽけなものさ。
浅子が籍を入れることで安心するなら、そうしよう。
俺は君のお父さんのように、君の元を去ったりはしない。
何があっても、ずっと浅子の傍にいるよ。

浅子:
音也・・・ありがとう。その言葉を聞けて、本当に嬉しい。
もう、籍を入れるとか入れないとかにこだわらないわ。
私、あなたに出会って自分の存在の根っこができた気がするの。

あなたといると、世界は愛に満ちていて、なんて美しいのかしらと思えるわ。
自分の中からどんどん愛が溢れて来てびっくりするくらいよ。
このあふれる愛の流れを私達の子供にも注いでいけたらいいわね。

音也:
そうだね。
俺は浅子が笑ってくれたら、それだけで満足だけど、愛おしい浅子がそれを望むなら、
神様にお願いして、家族を作ろう。(浅子を抱きしめてキスをする)

******************

正勝:
絶好のチャンスが来ましたので、ダイブの準備にかかります。

(急に光の玉になり、キラキラ輝きだす)

それでは行ってまいります。
成功をお祈りくださいね。

(シュッと浅子の子宮目がけて降下する。浅子の子宮が光り輝く)

A:
おお、正勝君、ダイブ成功してよかったですね。

M:
これからが大変だけどね。
まあ彼は前世僧侶で修業を積んでるから、今回の設定でも耐えられると思うけど。
彼のたっての願いだし。

A:
彼、前世僧侶だったのですね。
どおりで若いのに落ち着いた物腰だなあと感心していたんです。

M:
その前の過去世で浅子さんに命を助けられたから、次の人生で僧侶になって修業を積んで、
今回、満を持して、浅子さんに会いに行くわ。
この大役を果たすために。

A:
この大役って、どの大役なんですか?

(続きは明日へ)

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