第4の迷路 ~貢献したいゾーン~ 23回目

20151005115247

~家のダイニングにて~

(浅子と音也と正勝の3人で食事をしている)

浅子:
先輩のお母さん方のお話をお聞きするのって、本当にためになるわ。
うちの子の障害なんて軽い方だわ。

なにより正勝がおとなしくて、ニコニコしてるから、
赤ちゃんの時に比べてすごく育てやすくなったわ。
それにこの子の目って、なんて澄んでいて綺麗なのかしら。
いつも引き込まれそうになるわ。

音也:
僕も家に帰ると正勝が笑顔で迎えてくれるので、1日の疲れが吹っ飛ぶよ。
あ、浅子のハグも最高だけどね。
家族がいるってこんなに素晴らしいもんなんだね。

浅子:
福祉事務所の方や、療育所の方々の支援もいただけるし、
精神面では月先生が支えてくださってるから、私達は恵まれているわね。
本当に人間て一人で生きているのじゃないのね。

音也:
ちゃんと結婚して夫婦になったから使えるサービスも多くて、夫婦になって良かったと思うよ。
ねえ、そろそろもう一人、家族が増えてもいいんじゃない?

(二人、見つめ合う)

正勝:
ううっ!

浅子:
あっ!音也、大変!!
正勝が喉に食べ物を詰まらせてしまったわ!

(正勝が目を白黒させて苦しんでいる。
音也が正勝の口に手を入れ、全部吐き出さす。浅子が背中をたたく。)

音也:
正勝!もう大丈夫だ。落ちついて呼吸して。

(正勝、急に痙攣し始める。だんだん意識が遠のいて行く)

浅子:
音也、救急車呼んで!救急車!!

**********************************

A:
正勝君のそばに、あの死神がいて、首を黒いひもで締めあげている!
まありんさん、なんとかしてあげてくださいよ~!

まありん:
浅子さん、私たちの存在を今こそ思い出して!
早く私たちに助けを要請して!

**********************************

(救急車の中で)

隊員:
吐いたものが気管に詰まっているおそれがあります。
身体を横にして気道を確保し、呼吸介助を行います。

浅子:
正勝!正勝!!

音也:
浅子、落ちついて!

隊員:
意識が無くなりましたので、心肺蘇生をします。

浅子:
正勝!しっかりして!死なないで!!
アマテラス様、マリア様、天に帰られたご先祖様!
どうか正勝をお助けください!!
私の命に代えても、正勝をお助けください!
死神さん、正勝じゃなく、私の命を持って行って!

(まありんが正勝のそばに降りてくる)

まありん:
さあ正勝くん、お母さんにしゃべりかけてみて。

正勝:
わかりました。
おかあさん、落ちついて。

浅子:
・・・えっ?正勝?!

(正勝は意識を失ったままである)

正勝:
お母さん、僕はしゃべれないけど、魂では対話できるんだよ。
肉体が不具合なだけなんだ。

僕の喉に、黒いものが巻きついていて取れないんだけど、
それをアマテラス様とマリア様と一緒に取って欲しいんだ。
これさえ取れたら、僕は生き返るよ。

浅子:
どうやって?

正勝:
お母さんがいつもやってるみたいに、深呼吸してハートの扉を全開にして、
アマテラス様とマリア様のエネルギーに繋がってみて。
メッセージをもらえるよ。

(続きは明日へ)

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