第4の迷路 ~貢献したいゾーン~ 25回目

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キリコ:
浅子と音也さんがカフェをするっていうので、
孫の成長もそばで見たいから、このカフェを手伝うことにしたんです。

都会と違って空気がきれいし、
音也さんの作る無農薬の麻炭肥料のお野菜もすごく美味しくて、太ってしまいました。
まあこんなところで立ち話もなんですから、中に入って冷たいものでもどうぞ。

(’希望の王国’と書かれたカフェに入る)

月:
わあ、すごい!絵とオブジェでいっぱいだ!
墨絵もある。現代美術館みたいだね。
あ、音也のお父さんとお母さん。

音也の父:
読平君、久しぶりだね。
今日は私達も招かれてこちらに来たのだよ。

音也の母:
読平君、お元気そうで何よりだわ。
奥様も相変わらずお綺麗ね。
ねえ、この絵は私の作品で、このオブジェは彼のだけど、
墨絵は誰の作品だと思う?

月:
・・・まさか、正勝君が?

音也の母:
その、まさかの正勝よ。
彼は物静かな男の子で、流行りのおもちゃやゲームには見向きもしないんだけど、
筆を持たせたら、嬉々として何時間でも遊ぶの。
書もすごくいいのを書くわ。

音也の父:
正勝が作ったオブジェもあるよ。
大人では考えもつかない斬新な作品ばかりさ。
彼はしゃべれないけど、アーティストしての才能は計り知れないものがあるよ。
これを伸ばしてやりたいんだ。

音也:
正勝が書を書いている姿なんて、高僧にしか見えないよ。
彼は沈黙の中にいて、平安を楽しんでいるんだ。

その平安は、彼の作品を通して他の人の心に触れ始め、さざ波のように広がっていく。
それに彼の作品は愛に溢れているから、見るものを癒すんだ。
彼に言葉は要らないんだ。

浅子:
だけど、あわの歌を唄うと喜ぶわよ。いろは歌もね。

雨野渦子&猿彦:
こんにちは~。希望の王国のオープンおめでとう!

浅子:
わあ、先生!ようこそ!
遠いところからわざわざありがとうございます。
三重県からだとかなりの時間がかかったのではないですか?

雨野:
大事な生徒さんの晴れの日に踊らせてもらうんですもの、どうってことないわ。
本当に自然豊かで素敵な場所ね。

猿彦:
畑がまた素晴らしいね。
今日はここに来れて嬉しいよ。

浅子:
雨野先生と猿彦先生とまた一緒に踊らせていただけるなんて、光栄です。

雨野:
あなた達が、障害を持ったお子さんや保護者の方や、
心の病を抱えて苦しんでいる方々が、
心おきなく集まれる場所を作るんだって聞いたときから、
オープニングで踊らせていただきたいと思ったの。
ある意味、伊勢神宮で踊るより嬉しいことだわ。

音也:
浅子、療養所の子供たちとお母さん方が来られたよ。
ダンスセラピーの参加者の方たちもご一緒だね。

さあ、これでお客さんは揃ったかな。
では、これから、カフェ 希望の王国のオープニングパーティーを始めたいと思います。

カフェの前の農園にお集まりください。
まずは、浅子のあわの歌による、雨野先生と猿彦先生の舞で、
大地に感謝をささげたいと思います。

(浅子が朗々とあわの歌を唄い出す。
それに合わせて雨野渦子と猿彦が神々しい舞を踊る。
岩戸開きならぬ、カフェ開きの舞を。
カフェ 希望の王国から、溢れるような愛のエネルギーが光の渦となって流れ出し、
大海の波のように、地球全体に広がっていく)

(続きは明日へ)

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